自営妻のためいき

自営業者の夫と子供二人の4人家族です。個人事業主として開業して10年の経験を語ります。

担当税理士より自営業者の住宅ローン事情を聞いて愕然とする

税理さんとの打ち合わせ

 

前回の税理さんに申告をお願いして初めての申告になりました。

 

税理士さんから電話で、「今年の所得税はゼロ円です。そして、昨年予定納税した分の還付があります。」と言われて、もうびっくりです。

 

これまで毎年のように予定納税していたのに、今年はそれが無いなんて、税理士さんに頼んでよかった!!と心から思いました。

 

続けて、「書類を確定申告後にお持ちしますので、その時ご説明しますね。」とのことでした。

本当はこの時、もっとつっこんでなぜ所得税がゼロになったのか、そもそも所得はいくらなのかと聞くべきだったのですが、なんとなくそのままになってしまいました。

 

税理士に依頼してらくらく確定申告と喜びもつかの間…

 

やがて、確定申告後に税理さんが書類の返還のために訪問してくれました。

 

そして、その時、所得を見てびっくり。

これまでずっと500万~600万で推移していた所得が、なんと300万になっていました。

 

これまでにない所得の数字を見て正直驚きが隠せませんでした。

 

「これは、どうしてこういう数字になったのですか?」と尋ねると、

税理士さんは、「今まで経費に入っていなかったこれらを入れて、このように処理しました。」と理路整然に説明してくれました。

 

説明そのものには特に問題はないように思いました。

 

家、買わないんですか?

 

そして、おもむろに税理士さんは「そういえば家は買わないんですか?」と尋ねてきたのです。

 

「いずれは欲しいと思っていますが、個人事業主は3年は安定した所得がないと難しいと聞いています。」と答えました。

 

すると税理士さんは、「基準は年収の8倍、4000万の家を買うなら個人事業主であれば最低500万の所得は必要です。でも都内で家を買おうとすると5000万は最近しますね。」というではありませんか。

 

「え、でも今回は300万の所得ですよね?だとすると単純に考えて2400万しか住宅ローンが組めないということになりますよね?」と言うと、

 

 

「そういうことになりますね。家を購入するご予定があるのなら所得はもう少しあげる必要がありますね。」と静かにいいました。

 

頭をトンカチで殴られた感じがしました。

 

さらに、「住宅ローンは35年で組むのが普通ですが、45歳までに組まないと35年組めないんですよ。ご主人様のご年齢は今年で45歳。なので今年買わないと35年組めないことにね。」と言うではありませんか。

 

 

税理さんは「住宅購入の意思があるということで、次回からはそれらを踏まえた所得額にしていきましょう。」と言いました。

 

 

個人事業主の所得300万じゃあ、都内に家を買えない…。

 

これまで自分で申告していた時は約500万程度の所得を6年間は続けてきたので、その時なら普通に住宅ローンを組めたということになります。

 

 

それが今回、我々のライフプラン等を深く考えずに、私が税理士さんにお申告をお任せしてしまったために、こんなことになってしまった…、とさっと血の気が引いたような気がしました。

いい年をして、マイホーム取得の努力をしてこなかったツケが一気に回ってきたように感じました。

愚かだ…。

我々はなんて愚かなんだ…。

 

その日はショックで一日ぼーっとしていました。

 

帰宅した夫に、青い顔をしながらこのことを伝えると、

全く響いていないかんじで「ふーん。」と言っただけでした。

 

え、それだけ?

不安じゃないの?

 

税理さんの言葉もショックでしたが、一家の主なのに全くライフプランというものが存在していなかい夫に改めて残念な気持ちでいっぱいになりました。

 

夫婦そろって、頼りにならない…。

こんな頼りない私たちの元に生まれてしまった子供たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになったのは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

自己紹介です

ご挨拶

はじめまして。

自営妻と申します。

まだアイコンも設定できていない、ブログ初心者です。

どうぞ宜しくお願いします。

 

夫と自営業を始めて約10年経った40代、2人の子持ちです。

以前は二人ともサラリーマンでした。

 

ちょうど開業した年に東日本大震災がありました。

開業して最初の1年目だったので、収入がめちゃくちゃ少なくて、貯金を切り崩しながら生活していました。

当時は都内に住んでいて、子供もまだ2歳と小さかったので、放射能問題で外で遊ばせることもできず、毎日大変でした。

震災の上、お金もなくて本当に心細かったです。

今じゃあ恐ろしくてとてもできまないと思いますが、当時はまだ30代と若かったので、なんとか勢いで生活していました。

 

年齢も30代半ば、周囲がマイホームを購入していく中、とにかく事業を順調に回さないとという気持ちが強くて、家を買うとかそんな事を考える余裕もなくて、当時から現在まで賃貸マンションで生活しています。

時は低金利と住宅ローン減税で、家賃を払うより住宅購入をした方が安いと言われていたのに、「自営業だし、頭金ないとだめでしょう?」などと思って深く考えていませんでした。

まぁ、本当に考え無しの大バカ者でした。

 

自営業者は税金が高い!

収入も増えつつありましたが、国民健康保険や住民税に所得税、都内で2LDKの居住用マンションの家賃15万と事務所の家賃7万で家計は常に火の車。

特に国民健康保険の高さには驚愕でした。

職業によっては、例えば医師、税理士、美容師などはそれぞれの職域で国民健康保険組合があって、保険料も抑えめになっているようですが、そういう職域での国保の組合がない場合は通常の国保になりますが、おいおい内情を書いていきたいと思いますが、これが本当に高いのです。

 

売上は順調に推移して、開業2年目で売り上げは1000万程度、所得は600万~500万の間で計上していました。

そして、国民健康保険は90万円弱。

この他、住民税もあって、毎月平均すると税金だけで15万近く支払っていました。

 

開業して3年目くらいまでは精神的余裕が無くかった上に節税について全くの無知で(今でいう情報弱者)、小規模企業共済や今でいうiDeCoとかほとんどやっていませんでした。

そのせいで、控除額が少なくて、所得税もガッツリかかってきていたのでした。

ある年、確定申告で所得税45万円という数字をたたき出したとき、ひっくり返るほど驚きました。

 

夫に相談しても毎日の業務に忙しく、「支払いできているのだからいいだろう!」という感じで全く危機感がありませんでした。

 

この話をすると不機嫌になり毎回大喧嘩になるので、私も疲れてきていました。

 

税理士の無料相談会に行く

なんとかこの状況を打開したいと思い、幾度どなく青色申告会や無料の税理士相談等に行って資金の相談に行ったりしましたが、これと行ったアドバイスももらえず…。

 

ある日、青色申告会の税理士無料相談会で相談に乗ってくれた税理士さんが「まずは経費をきちんと計上しているかどうか、そこからチェックしていきましょう。」と言ってくれて、一緒に私がつけた総勘定元帳を見てくれました。

 

そこで、「○○や○○も経費に入れて大丈夫ですよ。」と今まで経費に入れていなかった出費も入れることが可能だと教えてくれました。

さらに、「もしよければ、ここで相談に乗ったのも何かのご縁。格安で担当税理士になってあげますよ。」と言ってくれたのです。

 

夫に相談したところ、「ぜひお願いしよう!」ということになりました。

月々の几帳から確定申告までしてくれて月2万弱というお値段でした。

几帳までやってもらたのはとても助かりました。

 

ただ、この税理士さんに頼んだことによって、のちに住宅購入を考えるにあたり大変思い悩むことになるのでしたが、この時はまだ知る由もありませんでした。

 

長くなったので、続きはまた次回。

ここまでお読みいただきありがとうございました。